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5月の食品衛生重点チェック項目

対策 チェックポイント
カビ対策の実施 梅雨時期に入る前にカビの掃除と防止(防かび塗料の塗布)を行う
ゴキブリ対策 発生時期に備える(防虫施工および発生状況の確認)
ハエおよび虫の進入、混入対策 捕虫器の確認と設置、防虫カーテン確認と設置、ドアの解放放置禁止
食中毒への警戒 気温上昇に伴い発生件数が増加。ポスターや朝礼で注意喚起の実施
冷蔵・冷凍庫の温度再チェック 気温上昇に伴い故障等が増加。温度設定の確認を実施

※書面についてのお問い合わせ等ございましたら御社担当までご連絡ください。

カンピロバクター食中毒について

牛肉の生食規制、豚肉や内臓、牛レバーの生食の禁止など食肉の生食については規制が強化されていますが、細菌性食中毒の内、カンピロバクターによる食中毒相変わらず多く、約7割に達しています。原因としては「加熱用」の表示がある鶏肉を生食や加熱不十分な状態で提供していることが多いようです。このことから厚生労働省は、平成30年(2018)3月29日、加熱用鶏肉を使用して生食又は加熱不十分で提供し、食中毒を繰り返す業者を告発するよう都道府県などに通知で促しています。

厚生労働省が発表した2018年~2020年(全国)の食中毒発生状況を見ると、細菌性食中毒は3年間の合計で1125件発生(患者数21.004名)の発生がありました。このうちカンピロバクターによるものが784件(患者数4.833名)で、細菌性食中毒の発生件数の69.7%を占めていました。また年間を通じて発生が見られ、1事件当たりの患者数は約6名と少ないのが特徴ですが、患者数が50名以上の事例もあります。

◆食品からの検出状況

平成27年度及び28年度の食品の食中毒菌汚染実態調査結果(厚生労働省)を見ると、カンピロバクターの検出率は、鶏たたき15.6%、11.5%という結果で、鶏肉から高率に検出されていることがわかります。

◆カンピロバクターの特徴

一般に動物の腸管、生殖器、口腔などに常在しており、動物の排泄物により汚染された食品や水を介して人に感染します。飲用水の細菌汚染が原因となった場合、過去に大規模な事件(昭和57年10月、札幌市内の大型スーパーで飲料水を原因として7.751名)となっている事例があります。近年では、2019年8月に長野県の旅館で提供された飲料水により54名の発生がありました。

この菌の特徴は、好気的・嫌気的にはほとんど発育せず、酸素が3~15%程度含まれる微好気的条件でよく発育します。発育(増殖)できる温度域は、31~46℃で、食中毒発症に必要な菌数は100個前後と少ない菌数でも発症する可能性があり、二次汚染対策も重要です。また、カンピロバクターは, 凍結・解凍によりその生残性が著しく減少するため, 凍結保存される検食からの分離が困難であることが知られています。

潜伏期間は2~7日(平均2~3日)と長く、発熱、腹痛、下痢、血便を伴う腸炎症状がみられます。発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛等の前駆症状。次いで吐き気、腹痛が見られ、前駆症状の後に、数時間から約2日後に下痢症状が現れ、1~3日続きます。

◆対策

・熱や乾燥に弱いので調理器具は使用後によく洗浄し熱湯消毒や塩素消毒を行い乾燥させる。

・加熱不十分な食肉(鶏肉、豚肉、レバーなど)は食べない。
 ※豚肉や内臓、牛レバーを生食用として販売・提供することは禁止されています。
 ※鶏肉や鶏内臓は「加熱用」などの表示に従って十分に加熱(中心部分75℃1分間以上)する。

・生肉を取り扱った後は、十分に手指を洗浄消毒する。

・未殺菌の飲料水、野生動物の糞等で汚染された井戸水・沢水や未殺菌の牛乳(生乳)を飲まない。

◆ギランバレー症候群

カンピロバクターは感染しても症状は数日で治まりますが、稀に数週間を経てから手足の麻痺や呼吸困難などの症状をおこすギランバレー症候群を発症することがあります。

2018年11月に茨城県古河市内の飲食店で牛レバ刺しやハツ刺しなどを食べ、カンピロバクター食中毒になった人が、体の麻痺や呼吸困難を起こし、「ギランバレー症候群」と診断されています。牛レバーは食品衛生法で生での供は禁止されていますが、63℃30分の低温殺菌を行って提供したとしています。中心部分まで十分に加熱されていなかった可能性がありました。

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